電子トリガーについて

電子トリガーとは?FCUとは?

近年エアガンでは電子トリガーが大流行しており、ノーマルの電動ガンにも組み込まれているものが多くあります。

電子トリガーとは簡単に言えば電子基板でピストンやギアの動きをコントロールしキレなどをアップさせるものです。

FCU(Fire Control Unit)とも呼ばれます。

電子トリガーの機能

電子トリガーには様々な機能がありモデルによっても出来ることは様々ですが、主に下記の様な機能があります。

プリコッキング

電動ガンはトリガーを引くとモーター・ギア・ピストンが連動して動作し、最後にピストンが解放されることでエアーを放出してBB弾が発射されます。

プリコッキングはピストンを常に開放寸前の位置にすることでトリガーを引いてから発射するまでのタイムラグを少なくする仕組みです。

多機能な電子トリガーになるとプリコッキングの位置を設定することもでき、通常とは比較にならないキレを手に入れることができます。

    

セレクターモード設定

電動ガンの多くはセレクターがセーフティ・セミオート・フルオートの設定になっています。

これをセーフティ・セミオート・セミオートにしたり、セーフティ・セミオート・バーストにしたりと設定を変えることができます。

アクティブブレーキ

電動ガンはBB弾の発射が終わった後も惰性でモーターが少し回転します。

そのためピストンの停止位置が一定しないことがありますが、これだとバースト射撃やプリコッキングが上手く動作しません。

そこで撃ち終わりにモーターを強制的に停止させ、常にピストンを一定の位置に停止させる機能がアクティブブレーキです。

また、ハイパワーなモーターを使用した際セミオート時にバーストを起こしてしまうことがありますが、こういった意図せぬバーストを制御することもできます。

※電子トリガーによって搭載されている機能は異なります。上記の機能が必ず搭載されているわけではありません※

上記の様に電子トリガーの主な機能は電動ガンのキレのアップです。

電子トリガーの入っていない電動ガンだとトリガーを引いた後に「ウィンパンッ」と発射する前に少し内部でギアが駆動するのが感じられます。

これが電子トリガーだと「スパンッ」といった感じで、トリガーを引いた後のタイムラグがとても少なくなります。

これは特にインドアフィールドなど交戦距離が近く、フルオートの使用が禁止されている時に効力を発揮します。

時間にすれば1秒以下のコンマ何秒の世界ですが、そのわずかな時間が勝敗を分けることがあります。

使用者のテクニックも必要になりますが、練習すればセミオートでまるでフルオートの様な連射をすることすら可能です。

ノーマルで電子トリガーが組みこまれている本体

先述したように近年電動ガンにはノーマルで電子トリガーが組みこまれている機種が多くあります。

G&GやARES、S&Tの電動ガンなどがそうです。

これらは電子トリガー組込みの機種としては安価で入手がしやすいのが特徴です。

充分に電子トリガーのキレを楽しむことができ、細かい設定が必要のない機種も多いため、手軽に電子トリガーを味わうことができます。

機種にもよりますが、35,000円ほどから入手が可能です。

ただ、簡単な分細かな設定ができないこともあります。

カスタムパーツとしての電子トリガー

電子トリガーが組み込まれていない本体に電子トリガーを組み込むことも可能です。

カスタムパーツとしての電子トリガーは非常に高性能なものが多く、組み込む前までとは段違いのキレの良さを見せてくれます。

組み込みや設定には手間がかかりますが、細かいところまで設定が可能で自分好みの本体に作り上げることができます。

その分商品にもよりますが、コストが多くかかります。

パーツは20,000円~30,000円ほどで入手できるものが多く、本体代金にプラスしてこのパーツ代金がかかってきます。

また、組み込みには充分な電動ガンカスタムの知識が必要です。

万が一逆接などを行ってしまうと一瞬で電子トリガーが破損することもあり、直すことは極めて困難です。

電子基板は繊細なため、充分に注意をして組み込みを行ってください。

もし組み込みに自信がなければ組み込みをプロショップに頼むのが良いでしょう。

プロショップで組み込み後の設定まで行うことが多いと思いますが、設定の変更は後からでも可能です。

手間がかかりますが、それも楽しみの一つといえるでしょう。

電動ガンの新たなスタンダードともいえる電子トリガーを是非皆さんも楽しんでみてください。